罰せられなければ葬儀費用について考えてみた

2020年08月25日

ルールメイキング学~Futures Literacy

『WIRED』という雑誌の特集「FUTURES LITERACY 2020年代の必須科目30
をシラバスにして ルールメイキング学 を学んでみました

講師は 『WIRED』で「なぜいま社会契約なのか」を連載され
『法のデザイン-創造性とイノベーションは法によって加速する』(フィルムアート社)の著者
弁護士の 水野祐

教材は「ルールメイキング -ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論」
          (齋藤貴弘著 学芸出版社 )
ミュージシャンであった齋藤貴弘弁護士が関わった
2015年風営法改正 ナイトタイムエコノミー政策の立案を題材とした
従来の臨床法務(訴訟・示談交渉など紛争の解決)や
   予防法務(契約書の作成・コンプライアンスなど紛争の予防)ではなく
法律を事業推進・産業創出に活かす戦略法務の解説書です。


多数の関連法規において 既存のルールの位置づけを理解し
規制緩和ではなく 適切な規制を設定するという発想を持ち
事業者の権利だけを強固に主張するのではなく
関係省が懸念する点を理解し 社会に受け入れられるよう
多様なステークホルダーをまとめていく 黒子的なリーダーとなる

風営法改正については
(中学校でも必修化されたダンス規制と考える方が 幅広い共感を得られるため)
クラブの営業の自由の保障ではなく ダンス文化の保護というフレーミングを選択し
(価値があるから認めるべきというのは 価値がなければ否定していいことになるため)
夜間市場の経済的価値や文化的価値があるという論法をとらない戦略センスが語られています

規制に対しては 許可を取るという 当然のアプローチでもなく
許可なしでやって問題が起きたら許しを請う スピード重視のアプローチでもなく
規制を作り直すというアプローチの大切さを学ぶことができます


ルールメイキングは ビジネスだけに限らない問題です

終身雇用 専業主婦 嫡出子というキーワードのもと 
同じ豊かさを目指せた 大多数の人が 規制によって 確かに保護されていた時代は終わり
新しい豊かさ 多様なライフワークに応じて 規制をうまく作り直していく時代なのです


judge_nori at 20:38│Comments(0)Futures Literacy 

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